【NHK朝ドラ】とと姉ちゃんが早くも視聴率24%を突破。その理由を考えてみる。
2015年9月から放送されていた「あさが来た」の記憶がまだ新しいですが、4月より新しいドラマが始まりました。
その名も「とと姉ちゃん」
主演の高畑充希は、2013年9月から放送されていた連続テレビ小説「ごちそうさん」にも出演していました。
杏演じるめ以子の義理の妹・のり子役を熱演。
劇中で歌われた蘇州夜曲に心を奪われた人も多いのではないでしょうか。
(編曲自体は時代にそぐわないオシャレなものでしたが)
一昔前は、朝ドラに脇役で出演した女優が数年のうちに主演になることはなかったような気がするのですが、前の役の印象が残っているうちに主演になるのは珍しいことですね。
なぜ「とと姉ちゃん」の視聴率は良いのか?
とと姉ちゃんの初回視聴率は22.6%。初回からして今世紀最高のスタートを切っています。
その後、第1週は少し下がるものの、幼少期が終わると同時に視聴率は再び右肩上がりに上昇。
とうとう24%を突破しました。
ドラマ自体の出来が良いのはもちろんですが、一番大きいのは前作「あさが来た」が素晴らしいドラマだったからでしょう。
と、この通り、「あさが来た」は21世紀に入ってからの連続テレビ小説の中で一番良い視聴率を叩き出しています。
社会現象クラスにヒットした能年玲奈主演の「あまちゃん」は、視聴率だけ見るとそこまで高くないんです。
ただ、「あまちゃん」をきっかけにして朝ドラ自体の全体的な視聴率が少し上昇したようです。
つまり、とと姉ちゃんの高視聴率の要因は、過去の名作のおかげで朝ドラを見る習慣が多くの人についている部分が大きいのです。
この視聴習慣というものは非常に大事で、民放のドラマが持っていない、重視もしていないものです。
だって、民放のドラマは3ヶ月ごとにドラマが変わりますけど、俳優の質もバラバラ、クオリティもバラバラ、あからさまなタイアップやら、特定の事務所のごり押しやら、見るに耐えません。
何より、サスペンスをやったと思ったら3ヶ月後には恋愛ドラマが始まっているわけですよ。同じ時間で。
人の好みは千差万別であるからして、視聴習慣なんかつくわけがない。それでクオリティも基本的に低いんですから。
たまに良いドラマがあっても、期待されてないもんだから視聴率が伸びない。
何かの拍子に社会現象のようになった時だけ、無駄に伸びますけどね。
一定のクオリティを保ちながら、「女性が主役で、波乱万丈の人生をたくましく乗り越えていく」という芯がブレない朝ドラは、見る人の気持ちを高ぶらせ、視聴習慣がつきやすいのだと思われます。
もちろん、朝ドラだから視聴率が良いわけではありません。
「まれ」や「純と愛」など、初回から下がってしまったドラマだってあります。
けれど、内容がちゃんとしていれば視聴率が上がる。
朝ドラの場合、視聴率と面白さが明確にリンクしていますね。
高畑充希演じる常子が今後どのようになっていくのか、とても楽しみです。