【桃太郎 海の神兵】当時のディズニー映画と比較してみる。カンヌ映画祭公式上演の日本産長編アニメ
世界初のカラー長編アニメーション映画が作られたのが1937年。これはディズニーの白雪姫。
そこから遅れること8年、1945年に日本で初めて長編アニメーション映画が作られた。
当時の日本の技術力もすごいが、何より今見ても色あせない「白雪姫」が凄すぎる。
だが、8年遅れでありながら白黒であった当時の日本の技術が、今や世界トップクラスのアニメーション制作能力を持つまでに至ったわけで、日本人としては非常に感慨深い。
ストーリーは桃太郎をベースとしながらも、戦争という当時の情勢を色濃く反映したものであり、強い平和のメッセージが込められている。
公開当時16歳だった手塚治虫は、これを見てアニメ作りを志したという。
なお、元記事は日本初の長編アニメーションとなっているが、Wikipediaによれば日本ん初の長編映画は、この作品の2年前に作られた 「桃太郎の海鷲」という作品のようだ。
「桃太郎 海の神兵」は姉妹作品として作られたもの。
あまり関係ない話だが、日本の童話というと誰もが真っ先に思い浮かべるのが桃太郎なのは、このあたりも関係してくる話だったりするのかもしれない。
勧善懲悪で、仲間と力を合わせて鬼をやっつけるというストーリーは、日本人の心にドンピシャなのだろう。